リレーを使った自己保持回路

電気制御の基本回路実写版

制御回路の基本形を実写ビデオで解説します。

 

基本回路準備編、使用部品の説明

 

基本回路1 or回路実写版

 

 

基本回路2 and回路実写版

ピンボケです。

 

基本回路3 実写版リレーの構造と自己保持回路

 

 

シーケンサ(PLC)での基本回路(自己保持回路 )

制御回路の基本形

基本中の基本回路について、説明します。
すべての制御回路は、この基本回路の考え方から成り立っています。

 

用意するもの(リレー、パイロットランプは電源に合ったもの)
・押しボタンスイッチ2個(スタートボタンa接点、ストップボタンb接点)
・リレー1個
・パイロットランプ1個
・ブレーカー、またはコンセント(感電しないように注意してください)
さて、上記の部品を使って、下記のように制御してみましょう。

 

スタートボタンを押したら、パイロットランプが点灯する。
スタートボタンから手を離してもランプは点灯したまま。
ストップボタンを押したとき、初めてランプが消灯する。
そして、ストップボタンから手を離しても、ランプは消灯したまま。

 

上記の文章が、機械屋さんの意図(どういう風に機械を動かしたいのか?)です。

 

そして、それを実現するのが、制御回路です。

基本回路の解説

基本回路

 

上の図をクリックしてみて下さい。

 

基本回路は超重要です。
すべての回路は、この考え方の組み合わせで出来ています
完全に理解してください。

 

3相200Vを利用する場合、RとSを利用します。
左側にはR、右側にはSの電気が流れます。
このように、制御回路は、電源の片側だけを条件づけて
制御を行います。
@の場合
スタートボタンを押すと、スタートボタンのa接点がONになるので、電気が通じて、
ランプは点灯しますが、手を離すと、a接点はoffとなり、ランプは消灯してしまいます。
スターとボタンから手を離しても、ランプが消えないようにするには、
どうしたらいいか?ということで

 

Aの場合
スタートボタンを押すと、ランプとリレーの電源が入ります。手を離しても、
リレーのa接点がONになっているので、ランプとリレーの電源は、
入ったままとなり、当然のことながら、ランプは消えません。
この場合のリレーの働きを「自己保持」といいます。

 

はじめは、スタートボタンさんのお蔭様で、リレーは電源を入れて頂いた訳ですが、
スタートボタンさんが力尽きて、OFFになっても、自分のa接点がONになったままなの
で、自分の力だけで、電源は入りっぱなしになるんです。

 

面白いでしょ?

 

わかりますか?

 

じゃー、消すときはどーすんのよ?ってことで

 

Bの場合
ストップボタンはb接点を使用しています。普段はONになっていて、ボタンを押し
たときだけOFFになる。スタートボタンとは逆ですね。
従って、スタートボタンを押すと、Aと同様に、ランプとリレーの電源は入りっぱなしになり、当然ランプは点灯したままになります。
そして、ストップボタンを押すと、あーら不思議、
ランプとリレーの電源が切れるので、ランプも消灯します。
リレーさんが、「ストップボタンさん、なんてことすんのよ!」
と、いったかどうかは、定かではありません。

 

いーですか?わかりますか?
コレが制御回路の基本回路と、基本的な考え方となります。
この回路と考え方は、完全に理解して下さい。
あとは、様々な機器のa接点・b接点・電源などを組み合わせるだけです。

 

制御回路って、わかりだすと面白いですよ〜。