タイマーとは?
タイマーとは、リレーにタイマー機能がついたものです。
つまり、タイマーとは電源を投入してから、
設定した時間を経過したときに
動作するリレーのようなものということです。
シーケンサのラダー図を使って、タイマーとリレーの違いについて
解説しました。(シーケンサメール講座より抜粋)
リレーの場合は、電源を投入すると、すぐにa接点がONになり、
b接点がOFFになります。
タイマーの場合、電源を投入してからt秒後(tは設定時間)に
a接点がONになり、b接点がOFFになります。
ちなみに電源をoffにした場合は、タイマーのa接点はすぐにoffになり、
b接点はすぐにonになります。
(つまり、リレーと同じになります。)
文章だけじゃわかりにくいので、タイムチャートを作ってみましょう。
あ、タイマーを使う場合、慣れるまでは、タイムチャートを使うと
わかりやすくていいですよ。
タイマーを使った回路の練習課題
タイマーを使った回路を実際に作ってみましょう。
基本回路にタイマーを2個足して、下記のような回路を組んでみましょう。
スタートボタンを押すと、ランプが一秒間点灯して、2秒間消灯する。ストップボタンを押すまで、点灯と消灯を同じ間隔で繰り返す。
ストップボタンを押すとランプは消灯したままになる回路を作成してみましょう。
いきなり答えを見ないで、考えてみてください。
答えは、
クリックすると大きくなります。
フリッカー回路は制御回路の常套句のようなものです。
このまんま、覚えてください。
タイマーの動きを把握するためにタイムチャートを作ってみました。
それでは解説してみましょう。
スタートボタンを押すとリレーの電源がonになり、
フリッカー回路が作動し始めます。
タイマー1のb接点はonですので、タイマー2の電源が入ります。
1秒後にタイマー2のa接点が入るのでタイマー1の電源が入ります。
2秒後に(スタートボタンを押してから3秒後)タイマー1のb接点が
offになるので、タイマー2の電源は切れます。
タイマー2の電源が切れた瞬間、タイマー2のa接点がoffになるので、
タイマー1の電源はoffになります。
その瞬間、タイマー1のb接点はonになりますので、
再びタイマー2の電源が入り、3秒サイクルで、
同じ動きが繰り返されます。
タイムチャートのタイマー2のb接点をランプの手前に挿入することにより、
スタートボタンを押すとランプが1秒間点灯し、2秒間消灯し、
ストップボタンを押すまで、同じ間隔で、点灯と消灯を繰り返す回路の完成です。