シーケンサ(PLC)とは
すごーく乱暴に説明すると、今まで説明してきた、リレー・タイマー・
カウンターがむちゃくちゃ一杯詰まった箱みたいなもんです。
もちろん、それ以外の付加価値の高い機能もありますけど。
上側から入ってくる入力信号を、あらかじめ組んだプログラムで
処理して、意図した通りに出力信号を出す。
つまり、機械を動かす為の部品です。
シーケンサ(PLC)の種類
シーケンサーには、リレー出力タイプとトランジスタ出力タイプが
あります。
トランジスタタイプの方が故障は少ないかも?です。
このサイトで説明に使う機種は、オムロンのCPM1Aシリーズ(リレー)タイプです。
使うソフトは、オムロンのCXサーバー3.3です。
シーケンサ(PLCの構造)
上の写真を見て下さい。
シーケンサーは、大きく分けて、AC電源入力部・DC電源出力部・入力信号部・出力信号部に分かれます
電源入力とDC電源出力部
この機種ですと、電源は100−240VのAC電源が使用出来ます。
電源に使う2本の線(RとS)はツイストして(ねじって)つなぐとノイズを低減させることが出来ます。
電源出力部はDC24Vです。
日本では、一般的に+をシーケンサー入力のコモンにつなぎますが、
ヨーロッパなどでは、−をコモンにつなぐことが多いみたいです。
入力リレー
入力リレーはこの機種ですと、0CHが00〜11、
1CHが00〜05、合計で18点の入力信号が使えます。
入力リレーのコモンは、通常DC電源の+が入ります。
そして、入力機器(ボタンやリミットスイッチ)の片側にDC電源のーが
入り、もう片側をシーケンサの入力信号部につなぎます。
すると、例えばボタンで、入力信号0CHの00番につなぐと、
ボタンを押したときにシーケンサの入力リレー0CHの00番がONになります。
出力リレー
この機種では、出力リレーは10CHが00〜07番まで8点、
11CHが00番〜03番まで4点、合計12点です。
出力リレーのコモンについて
一番左のコモンは出力10CHの00番専用。
2番目は0chの01番専用。
3番目は0chの02番と03番兼用。
4番目は10chの04〜07番兼用。
5番目は11chの00〜03番兼用。
なんでこんな風に分かれているかというと、出力機器の電圧が
違う場合があるからです。
例えば、3番目はインバーターの正転・逆転、
5番目は、エラーコード表示用に使おうとかっすね。
たとえば、200Vのマグネットスイッチを出力したいときは、
コモンにR、10chの00番をマグネットスイッチの電源の
片側につなぎます。もう片側のマグネットスイッチの電源に制御回路のS。
するとシーケンサーの10chの00番がプログラム上で出力したときに
マグネットスイッチの電源が入ります。
動作表示灯
電源が入ると、powerとRUNのランプが点灯します。
(ただし、プログラムが入っていないと、RUN消灯、err点灯)
COMMというランプはパソコンと接続中に点灯します。
機械を使っている間にerr(エラー)が点灯したら・・・
シーケンサを交換しないと直りません。(経験談)
上側に並んでいるのが、入力リレーの動作表示灯です。
入力された番号が点灯し、視認することが出来ます。
ということは、機械が故障したときに、何番が点灯しているか
お客さんに見てもらうと、故障原因がわかったりします。
下側に並んでいるのが出力リレーの動作表示灯です。